副業トレードで不苦労生活

兼業トレーダーのトレード記録とときどきコラム

後付け環境認識(トレード反省)

トレード反省

今回は、USDJPYでのトレードにおける環境認識の反省を後付けテクニカル分析で解説していきます。

実際トレードを行っている時の環境認識にはある程度のバイアスがかかってしまって、方向性を固定してしまいがちですが、今回はまさにバイアスがかかっていたため反対側が意識できずに見落としていました。

結果的にはFOMC政策金利発表、パウエル議長発言などの重要なファンダメンタル要素もありその内容が織り込まれての値動きにはなりますが、テクニカルでも何の問題なく分析できていた内容でした。

 

それでは解説していきたいと思います。

 

■USDJPY相場状況

【日足】

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日足

日足では、半年間以上続く下降チャネルラインが形成されていて、形成中は移動平均線もパーフェクトオーダーが完成している状況でした。

今までに何度も、中期移動平均線とチャネルライン上限に抑えられているのが確認できます。

 

2020年の11月に高値が抑えられてから再び日足レベルの下降トレンドが発生しているのが確認できますが(青線)、2021年の1月に下降トレンドラインがブレイクされて(黒丸)チャネルライン上限まで上昇しました。

この時に、日足レベルの下降トレンドは終了していたのですが、再びチャンネルライン上限に抑えられた事で下降トレンドは継続していると判断してしまいました。

 

【4時間足】

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4時間足

続いて4時間足では、日足レベルでの下降トレンドラインを上にブレイク(黒丸)してから日足レベルのサポートレジスタンスラインとチャネルライン上限まで到達して抑えられている事が確認できます。(赤丸)

この後から方向性のない持ち合いレンジ相場になっていき(オレンジ枠)、今まで意識されていた日足レベルのサポートレジスタンスライン(紫太線)もあまり意識されず、上抜けたり、下抜けたりと方向性の無い値動きをしながら4時間足でのトライアングルパターンを形成してはブレイクするといった状況でした。

この時、このレンジ相場の中で逆三尊(リバースヘッドアンドショルダー)が形成されていて、ヘッドの部分が4時間足での上昇トレンドラインを形成するポイントとなりました。

つまり、状況としては日足レベルの下降トレンドラインがブレイクされて下降トレンドが終了した後に、4時間足レベルでの上昇トレンドが確定し、その上昇トレンドの第2波で逆三尊を形成しつつあり、二つ目の肩を形成するタイミングで買いが入ってきやすい状況であったという事です。

今回でいえば逆三尊での二つ目の肩を形成するタイミングが、4時間足での上昇トレンドラインと、4時間足レベルのサポートレジスタンスラインと、一つ目の肩を形成したライン(赤線)が重なっているという状況でした。(青丸)

今回は完全に売り目線で見ていたためこの買いが入りやすいポイントで売り注文を出していました。

その後は、大きな買い注文が入ってネックラインを上抜けた後、さらに買い注文が入ると同時に大量の売り注文の損切り注文が巻き込まれて大きく上昇しています。

(この損切り注文には私の損切りも含まれていますが…)

 

■今回の反省

今回の反省は、日足レベルの下降トレンドラインがブレイクされた時に日足レベルの下降トレンドが終了したという分析ができなかった事が原因です。

日足レベルの下降トレンドラインがブレイクされた後、下降チャネルラインの上限で抑えられた事で再び売り目線のバイアスがかかってしまっていました。

また、4時間足で確認できるレンジ相場内での値動きで方向性が無いにも関わらず、トレンドフォローのトレードルールを採用していたことも反省すべき点です。

バイアスがかかってしまっていたために持ち合いレンジ相場ではなく、日足では下降トレンドであると認識していた事が原因でした。

 

今回は、相場をありのままに見るように気を付けていても自分の見方は偏りがあるという事を認識することができるトレードでした。

特に自分の得意な方向に偏りやすいので、今後はさらに分析精度を高めていけるように両方の目線での分析解説もしていこうと思います。