副業トレードで不苦労生活

兼業トレーダーのトレード記録とときどきコラム

通貨の強弱とは?

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通貨の強弱とは

通貨の強弱とは、あるAとBという通貨を比べた時に、通貨Aよりも通貨Bの方が買われている状況の事を言います。

 

例えばUSDJPY(ドル円)だと、USDJPYのチャートが上昇している時は円安ドル高といいます。

つまり、円に対してドルの方が買われている状態の事を言います。

どういうことかというと、ドルを買うときには円は売られますので、普段商品を買う時と同じように円を使ってドルを購入している状態となります。

 

なのでUSDJPY(ドル円)が上昇している時は、

円を売ってドルを買っている状態=ドルが買われている=ドルが強い

という事になります。

 

通貨の強弱がなぜ必要か

FXトレードでは、テクニカル分析と併せてファンダメンタルズ分析もする必要がありますが、通貨の強弱はファンダメンタル的な要素を含んでいます。

どういうことかというと、通貨の強弱には各国のファンダメンタルがすでに織り込まれていると解釈できるからです。

その為、各国の通貨の強弱を見る事は、現在どのような通貨が買われていて、今後どのような通貨が買われやすいのかを判断する材料となります。

つまり、テクニカル的に買いであると思っても、ファンダメンタル的に弱い通貨であれば売られてしまい分析と逆方向に動いてしまい、

「テクニカルが機能しなかった。」となるのです。

テクニカルが機能しない相場では需要の売り買いが損切り注文を巻き込み、投機の売り買いが後押しされ、それに反応した投機の売り買いが入り、持ち合いとなったり価格が乱高下したりします。

また、各国の通貨には相関というものがあり、それらを考慮する際にも各通貨の強弱というのが関係してきます。

細かい説明は別記事で解説していきたいと思いますが、基本的にはドルを基準としたドルストレートで強弱を見て、ドルに対してどの通貨が強いのか、ドルが買いなのかを判断していくことになります。

 

通貨の強弱を確認することで今後どの通貨が買われやすいのかがわかるようになり、買われやすい通貨で売りエントリーをしてしまったり、売られやすい通貨で買いエントリーをして損失になるといったトレードが減っていきます。

しかし、通貨の強弱を確認せずテクニカルでのチャート分析だけを行っていると、

鉄板パターンでのシグナルが出た時にいつもよりリスクをとってポジションを多めに保有したりして、テクニカルとは逆に動いて損切りとなって資金を飛ばすことにも繋がります。

テクニカル分析は非常に大事なものですが、テクニカルを過信しないというのもこういったファンダメンタル的な動きがあるからなのです。

 

しかし、通貨の強弱をわかっていれば今後の値動きの可能性を予想できたり、強気でいけるのか、今は様子見するべきなのかがわかるので、無駄なエントリーや損失を抑えることができます。

 

今回は、各通貨の強弱の見方を解説していきます。

 

強弱の見方

強弱の見方は、2つの通貨ペアのどちらの通貨が買われているかといったことを見ていきます。

例えばドルストレートでドルが強い場合を説明します。

 

ドルが強い場合

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USDJPY【1時間足】

まず、USDJPYのチャートから見ていくと、青枠の今年の2月16日の午後8時から翌日17日の午前8時までの間でドルが上昇しているのが確認できると思います。

 

通貨の強弱で言えば、USD/JPYではUSD(ドル)が基軸通貨となり円が売られて、ドルが買われることにより上昇していますので、

「円よりもドルが強い状態」というわけです。

 

この時、チャートでは上昇トレンドでパーフェクトオーダーを形成しており、一度短期移動平均線を下抜けていますが、中期移動平均線とサポートレジスタンスラインに支えられている事から、テクニカル的にも買い目線。

ファンダメンタル(通貨の強さ)的にも買い目線であるといえます。

 

 

続いてEURUSDのチャートを見ていきましょう。

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EURUSD【1時間足】

EURUSDでは、青枠の2月16日の20時から17日の8時にかけて反転下落しているのが確認できます。

 

通貨の強弱でいえば、EUR/USDはEUR(ユーロ)が基軸通貨となりユーロが売られて、ドルが買われることにより下落していますので

「ユーロよりドルが強い状態」となります。

 

この時、パーフェクトオーダーを形成して上昇しており、前回高値も更新して更に上昇していきそうな状況ですので、テクニカル的には買い目線ですが、

ファンダメンタル(通貨の強さ)的には売り目線となりますので

この時に1時間足レベルでパーフェクトオーダー確認で買いエントリーして入れば、この下落に巻き込まれて損切になっていたでしょう。

それか損切を置いていなければさらにひどいことになっていました。

 

 

さらにGBPUSDを見ていきましょう。

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GBPUSD【1時間足】

GBPUSDでは、2月16日の20時から17日の8時にかけて下落しているのが確認できます。

 

通貨の強弱で言えば、GBP/USDはGBP(ポンド)が基軸通貨となりポンドが売られて、ドルが買われることにより下落するので

「ポンドよりドルが強い状態」となります。

 

この時、パーフェクトオーダーで上昇しており、短期移動平均線までの戻りで押し目買いもできる状況でしたが、RSIが70%を超えており買われすぎを示唆していたので逆張りで売り戦略もあるので、テクニカル的にはトレードスタイルによって売り目線と買い目線が分かれる状況。

ファンダメンタル(通貨の強さ)的には売り目線でした。

 

 

以上の事から、通貨の強弱によってトレードが大きく変わってくることがわかってもらえたと思います。

 

強弱の見方は、それぞれのチャートの基軸通貨を基準に今どちらの通貨が買われているのかを確認します。

 

USD/JPYの基軸通貨はUSDなのでチャートが上昇していれば

ドルが買われている状態=ドルが強い状態

 

EUR/USDの基軸通貨はEURなのでチャートが上昇していれば

ユーロが買われている=ユーロが強い状態

 

という事がわかりますので、チャート分析の際ドルストレートだけでも一通り見てみて、現在はどの通貨が買われているのかを知る事でまた戦略も違ったものになるのではないかと思います。

テクニカル分析だけでトレードしていると、今までうまくいっていたのに機能しなくなったり、移動平均線やサポートレジスタンスラインに反応せず無視されたりしますが、そういったときは大体ファンダメンタル的な需要の動きによる影響が大きい場合がほとんどですので、テクニカル分析に併せて通貨の強弱も見ていくことをおすすめします。

 

また、その日の重要指標でどの国の指標発表や要人発言があるのかなどのファンダメンタル的な情報も併せてトレードすることで、今後どの通貨が買われそうであるとか、売られやすくなるなどの予想も立てやすくなるため、やみくもにエントリーするといったことが減らせます。

今後売られやすい通貨を買いでトレードしても損失になる可能性の方が高いので、トレードを見送って様子見したり、ロットを落としてトレードするなど対応していくことができるので通貨の強弱は要チェックです。

 

 

通貨の強弱の簡単な見方

今回の解説ではわかりやすく過去の相場のチャートで解説したため、ドルが強い相場であるのがわかりましたが、リアルトレードでは実際に前もってドルが強い相場という事はなかなかわかりません。

ましてやドルストレート通貨のチャートで常に強弱を見るといったことは兼業トレーダーではできません。

そこで、私も実際に使用している便利なツールを紹介したいと思います。

OANDA Japan というFX業者が提供している「通貨の強弱チャート」というものです。

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通貨の強弱チャート

これは主要8か国の通貨の強弱をランキング形式で表示してくれるツールで、強い通貨が一目でわかるようになっています。

しかもこのツールはOANDA Japan のサイトから誰でも無料で使うことができます。

 

 また、OANDAJapanは取り扱い通貨が多く、TradingViewとも提携しているFX業者なのでTradingViewで分析をしてそのまま注文を出すことが可能な業者の一つとなっています。

 

TradingViewでは非常に豊富な種類のチャート分析ができるため、FX業者の中には通貨の取り扱いが無い場合もありますが、OANDAでは取り扱い通貨が多いのでほとんどの通貨を取引することができます。

なので取り扱い通貨が少なくて困っている場合は、OANDAを利用してみてはどうでしょうか。

 

まとめ

今回は、通貨の強弱について解説しました。

FXトレードではテクニカル分析だけではなくファンダメンタルズ分析も取り入れる必要がありますが、ファンダメンタルズ的な要素の一つとして通貨の強弱を取り入れるだけで今までのトレードよりトレードの質が向上するでしょう。

さまざまなファンダメンタルズ分析がありますが、まずは通貨の強弱を見る。

その中でもまずドルストレートで相場の流れを読む事から取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

最後に今回紹介したOANDAJapanと、一応TradingViewのリンクも張っておきますので一度見てみて下さい。

 

オアンダジャパン

 

 TradingView